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徒然2

高校のクラスメートと久しぶりにメールをした。

卒業してから一度も会ってないから、

年末みんなで飲まないかって。

気心の知れた仲間と飲む酒ほど、うまくて楽しいものはないから

前向きに検討する、と返信しておいた。

 

自分に嘘をつかない、というのはとても大変なことで

言い換えると、

自分を偽らない・自分以外の何かを演じない、ということだと思う。

ありのままを他人に見せるのは、難しい。

2年ぶりに会う友達との飲み会を想像する。

居酒屋の椅子に座り、早くもポーズをとる自分がいる。

高校生の時より、痩せた。

高いバッグも買った。

何より自分は働いて、お金がある。

親のお金で学校に行っているあなた達とは違う。

今着ているその服だって、どうせ親からのお小遣いで買ったんだ。

そんなのん気な顔をして、将来のことはちゃんと考えているのか。

なんて子どもくさいんだ。 

そんなことを考えながら、

大人ぶってお通しをつつく自分がいる。

北海道を出たことのない友達相手に、

山手線がどうとか、アルタがどうとか言っている。

 

・・・それを、隣りで聞いている人がいる。

お通しのタコが硬い。

 

電車に乗る。

池袋へ行って、田舎ではまだメジャーではないブーティを買う。

黒のワンピースと帽子も買って、ブーティを履いて飲み会行こうか

なんて考えている。

何軒もはしごして人の波をよけながら歩き、

喉も渇いて疲れた頃に気付く。

何のためにブーティを買うのか。

ブーティを買う純粋な動機がない。

都会人ぶっている自分に疲れ、

さっさと帰路に着くことにした。

この前買ったパンプスではだめなのか。

ジーパンも2本買ったばかりだ。

何をそんなに偽ることがあるのか。

目線を同じくして会話ができないのか。

自分の一番嫌う自分がいる。

 

駅に着いた。

閉店間際のスーパーで、値引き品を探しながら思う。

今この場で誰かと会っても、

激安衣料品店で職場の人と会っても、

その時の自分でいたい、と。

 

 

 

 

 

居酒屋では、個室に案内された。

ジャズが流れている。

懐かしい高校時代の話に耳を傾けながら、

家に帰ったら洗濯しなきゃ、と

煙草のにおいが染みついたジーパンをさする。

 

お通しのタコが硬かった。

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徒然

狭くて窮屈な部屋に、帰りたくないことがある。

一生続けなければならない、

至極つまらない雑務が待っているからだ。

茶碗洗い、洗濯、風呂掃除、ゴミ出し。

非生産的な仕事だと、最近ようやく認知した。

茶碗を洗うと、

きれいな茶碗と茶碗洗いをしなくていい事実が生産されるから、

今までは「生産的な仕事」だと思っていた。

でもこれは間違い。

茶碗洗いというは、

茶碗を洗うことの繰り返しを意味するのであって

そこに終わりはない。

きれいな茶碗があれば、必ず茶碗洗いが存在する。

洗濯も、風呂掃除も、ゴミ出しも同様。

自分の生み出す、これらの義務が

玄関のドアを開けると待ち構えている。

誰か(自分)に急かされるように、

雑務をこなす自分を想像したくない。

否定したい。

 

そんな時は、気の向くままに散歩をする。

あてもなく歩く。

今日は、駅を横切ってずっと西へ歩いてみた。

何にもとらわれない、自由な身分だ。

新しい道と眺めが、心地よい孤独をもたらす。

自分が自分であることを実感する瞬間だ。

自己に集中している。

誰もさわってはいけないし、入ってはいけない。

 

他人が入る隙間は、どこにも無かった。

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