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工作

小学4年生まで、かのこマンは工作が好きでした。

図書館に行くと、必ず工作の本を借りていました。

そして、家に帰って本を眺めるだけで満足していました。

ブロック遊びも好きでした。

よく飛行機や車を作りました。

2時間かかって作った車は、暴走族もびっくりな

装飾の激しい車でした。

そんなかのこマンは、小学2年生の時、

図工の授業でチョウチョを作りました。

トイレットペーパーの芯を使って作りました。

やっとのことで作り上げた新鋭的なチョウチョを見て、

隣りの席のお友達が言いました。

「何それ。モスラ?」

かのこマンは怒って、担任の先生に抗議をしました。

その間お友達は、

「モスラ!モスラだ!」とはやし立てました。

教室がモスラコールに沸きました。

かのこマンは自作のチョウチョ片手に、

「モスラを作った覚えはない」と先生に言いました。

すると先生が、

かのこマンのチョウチョを見ながら、

面倒くさそうに言いました。

「チョウチョに見えるように作ったらいいじゃない」

味方になるはずだった、たった一人の人も失い、

かのこマンはチョウチョを持ったまま呆然としました。

そこへ、お友達が寄ってきて

チョウチョを手に取りながら、「モスラ!モスラだ!」と言って笑いました。

かのこマンはチョウチョを取り返し、ズタズタにちぎってゴミ箱に入れました。

茶色い色画用紙で作った羽の切れ端が、かのこマンの足元に

降ってきました。

 

お友達が、ゴミ箱を覗き込みながら

「死んだ!モスラが死んだ!」と笑っていました。

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